薬剤性顎骨壊死について

本日は少し難しいですが、薬剤性顎骨壊死についてお話させていただきます。
骨そしょう症、悪性腫瘍の骨転移、自己免疫疾患や炎症疾患に使用するビスホスホネート製剤(BP製剤)やデノスマブ製剤を使用されている方が、抜歯を行ったり、また、慢性的な歯周炎があることにより、顎の骨が壊死してしまうという病気です。

【症状】痛みや膿が出てくるだけではなく、歯ぐきから顎の骨が露出してきます。
【治療法】治療方法は、抗生剤を長期使用する保存療法と手術により顎の壊死した骨を切除する外科的療法があります。一般的に薬の使用期間が長い方や免疫が低くなり感染しやすい方が発症しやすいといわれております。

顎骨壊死が一度生じてしまうと、難治性となる可能性が高いため上記の薬を使用される予定の方は、一度当院に相談してみてください。定期的にクリーニングをし、口腔内の状態を良好に保つことで発症を防ぐことができます。(状態の悪い歯がある場合は事前に抜歯等の処置が必要となることがあります)。
また、すでに上記の薬剤を使用されている方もぜひご相談下さい。(場合によっては、大きな病院の口腔外科に紹介させていただくこともございます。)

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