歯磨きは大切か?
尾崎クリニック 歯科医師の加須屋です。
皆さんは毎日歯磨きをしていますか?
歯磨きを1日3回、各3分間、70年行うことで、約157日間、ずーっと歯磨きをしている計算になります。これだけの時間歯を磨くわけですから、正しい方法で歯ブラシをすることはとても重要です。間違った方法では、歯や歯ぐき、まわりの組織を傷つけてしまいます。
まずは歯ブラシの選び方です。歯の大きさや、歯並び、口の大きさは違うため、その人にあった歯ブラシを選択する必要があります。
ここでは一般的に言われている、選ぶべき歯ブラシを紹介します。
・歯ブラシの毛の硬さ
これは普通と表記さているか、柔らかめと表記されているものをお勧めします。固めは歯や歯茎を傷つけてしまう可能性がありますし、柔らかすぎるものは汚れを落としきれません。
・歯ブラシのヘッド
これは小さめをお勧めします。奥歯を磨くのに小さなヘッドだとしっかり奥まで届きます。また細かなストロークで磨けます。
・歯ブラシの毛先
各メーカーから毛先がギザギザになっている物や、山型になっている物などさまざまなものがありますが、歯と歯の間、歯と歯茎の間にフィットすることを考えると、平坦なものを選ぶと効果的です。
・歯ブラシの柄
少し湾曲したタイプか真っ直ぐの柄の歯ブラシをお勧めします。
電動歯ブラシを使用している方もいるかと思います。その中では超音波歯ブラシがお勧めです。
歯ブラシ(電動歯ブラシの先端)の交換時期は大体一ヶ月です。1日3回磨いていれば一ヶ月くらいで毛先が開いてきます。これが交換時期の目安です。
磨きかたの基本は、歯の表面を意識する磨き方と、歯と歯茎の隙間に毛先を入れて磨くよう意識する磨き方の二種類を必ず行なってください。磨く時のストロークのポイントは、動かす幅は約1mm、回数は20回以内、圧力は150-200g(ボールペンで字を書く力)です。
長時間磨いたり、過剰な力で磨くことは、歯茎の退縮や歯の知覚過敏症状をおこす原因になるので注意してください。
また歯ブラシと併用して、歯と歯の間を磨くフロス、歯間ブラシの使用も大切です。歯ブラシだけでは、歯と歯の間は磨けません。要するに、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、この三つの歯磨き道具を使用して磨くとなれば1回5分ほどはかかります。朝は準備でバタバタしている、昼は仕事で忙しい、という方は特に、就寝中は口腔内細菌が繁殖しやすいので、就寝前の徹底した歯磨きを必ずするようにしてください。
私が思う歯磨きに必要なことは、正確に磨くこと、速さ(長時間歯ブラシをくわえない)、安全性(適切な力)です。
最後に歯磨き粉です。多くのメーカーから、多くの種類の歯磨き粉があり、いろんな用途が記載してあります。私は、あまり泡立たないこと、研磨剤の量が少ないこと、フッ素が配合されていること(インプラント治療患者様は除く)の3点は少なくとも必要ではないでしょうか。うがい薬に関しても、爽快感があり、う蝕や、歯周病を予防できると思いがちですが、しっかり歯磨きしたあとに行うことで効果を発揮すると思いますので、歯磨きはおろそかにしないようにしてください。
尾崎クリニックでは、歯ブラシ、歯磨き粉、うがい薬を販売していますので、スタッフにお尋ねください。
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