歯周病の怖さ、口腔に無関心でいいでしょうか???
尾崎クリニック 歯科医師の加須屋です。
ガン以外に日本人がかかりやすい疾患としては、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、動脈硬化があげられます。これらはすべて慢性炎症に由来する疾患です。慢性炎症とは血管内がドロドロまたはジュクジュクした状態で血管が破れやすくなっているとイメージすることができるかと思います。
この慢性炎症の要因としては、肥満、ストレス、喫煙が挙げられますが、慢性炎症は歯周病として口腔にも存在します。歯周病は、血液を介して多くの全身疾患を引き起こすことがわかっています。
例えば、糖尿病と歯周病には相関関係があり、歯周病が良くなると糖尿病も良くなり、歯周病が悪化すると糖尿病も悪化します。これほどまで同じ病状になる疾患は稀であり、糖尿病治療中の患者の定期的な歯科受診は、現在の医療界の常識といっても過言ではありません。
2016年に日本糖尿病学会は歯周病治療の有効性を認め、歯周治療後にHbA1cが0.4-0.7%低下すると明記しており、これは経口血糖降下剤1錠と同等です。
歯医者は歯が痛くなってから行くもの、『治療』をうけるところから、何もないからこそ口腔内のクリーニングに行く、『予防』をうけるところへとシフトチェンジしてきています。
他の先進国と比較しても虫歯の本数、歯の喪失数が多いのは、まだまだ口腔内に関心が少ないことを示しています。
尾崎クリニックでは、定期的なクリーニングをお勧めしています。
WEBまたはお電話にてご予約していただけたらと思います。
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