口腔がんについて
尾崎クリニック 歯科医師の加須屋です。
約一週間前、芸能人の堀ちえみさんが、口腔がんであること公表されました。ニュースでは口腔がんに関することが多く報道されています。
日本人の死亡原因第1位は悪性新生物(がん)であり、ついで、心疾患、肺炎、脳血管障害と続きます。口腔がんは全身に発症するがんの約5%ほどで、それほど多くありません。
発症原因としては、喫煙、義歯による慢性刺激、不適合な補綴物等、様々です。
下記の様な症状があれば受診していただけたらと思います。
- 10日以上続く口内炎がある
- 口内炎があるが痛くない
- 舌や歯ぐきにしこりがある
- 歯ぐきまたは頬にレース状の白い線がある
- 歯ぐき入れ歯による傷があるが痛くない
- 顎の下にしこりがある
一般的に口腔粘膜疾患の検査は、①綿棒で組織を採取する細胞診、②組織の一部を採取する生検、③組織全てを採取する生検があります。進行性の口腔がんは、頸部リンパ節と肺への遠隔転移が認められることが多いです。こららの検査方法には、頸部エコー検査、胸部レントゲン検査があります。
当院では、すべての検査が可能です。①の細胞診は、麻酔等行う必要性もなく、短時間で行える検査です。また、口腔外科専門医、口腔外科認定医がおりますので、気になることがあればご質問いただけたらと思います。
堀ちえみさんも治療で受けられたレーザーに関してですが、口内炎には有効な治療法のひとつです。ですが、悪性腫瘍に対してレーザー治療を行うと悪性の組織が散らばり、腫瘍の増大や転移の原因となります。まずは細胞診を行い、診断後に治療を行うことをお勧めします。
メールでの質問も可能ですので、ホームページ右上の『お問い合わせ&WEB予約』からアクセスしてください。
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